2024年12月

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2024年もありがとうございました

 2024年も「フランス映画と女たち PART2」をはじめ、多くの皆さまにお世話になり、誠にありがとうございました。今年は、とりわけ上映会と遅滞しがちな研究を通じ、多くの方々とお会いできましたことを大変嬉しく思います。特 […]

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映画
気のいい女たち――ノエミ・メルラン『バルコニーの女たち』

 まったく最近のフランス映画は伝記映画(biopic)ばかりで、たまには純粋なフィクションにどっぷりと浸りたくなってしまう。たしかにニキ・ド・サンファルもサラ・ベルナールもシャルル・アズナブールもミシェル・ルグランも重要 […]

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書籍
パリの日本語の本棚――須賀敦子『ユルスナールの靴』

 フランスに来ればフランス語で書かれた新刊書籍が日本の半額近くで手に入るのだし、日本語の書籍なんてほとんど読まないかと思っていた。実際、ソルボンヌの前の大型書店に行けば次から次へと読んでみたい本が目に入るのだし、図書館に […]

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書籍
句読点に気をつけろ――ジャン・エシュノーズ『ジェローム・ランドン』

 月曜日にいつも会う友人のパブロとは、ことごとく読書の趣味が合わない。映画の趣味もあまり合わない。きみはインテロなものが好きだからねと、よくからかってくるし、図書館のねずみ呼ばわりしてくる。インテロというのは知的なものを […]

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書籍
文体の静謐さ――メイリス・ド・ケランガル『夜が深まる頃に』

 翻訳するのがむずかしそうな本にいつも惹かれてきた。それが短い本だと、ものすごく惹かれてしまう。さらに言えば、翻訳がむずかしいというのは、難しい単語がたくさん出てくるとか、日本語にはない文構造をしているとか、そういう具体 […]

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